どんなに酷い事をしても、少年犯罪保護法で制裁を受けずにすむ犯人を、被害者の親が自らの手で・・・というのが主題の話。他人ごととは思えない、とても興味深い内容。
小説版は、以前非常に面白く読みました。読書感想「さまよう刃」
さて映画版は・・というと、う~ん、何か気持ちが沸き立って来ないというか・・少々盛り上がりに欠ける様な気がしました・・・。
私的には、本>>>映画でした・・。本は読みながら、ドキドキしたり腹が立ったり色々感情を揺さぶられたのですが・・・。長峰さんが指名手配され追われ、捕まる前に犯人を見つけだせて復讐出来るのか?という緊張緊迫した状況。
映画版は、ちゃらちゃら感とか安っぽさは無い反面、ラストシーン以外はハラハラするとか、手に汗握るとか、許せない!という怒りがわき起こってくるとか、そういうのがあまり無かったんです(私は)
2時間という範囲内では難しいんだと思いますが、「復讐の為に犯人を1人殺してしまい、更にもう1人の犯人を追っている被害者の父親に、気持ち的には同情しつつも少年を守らなくてはいけない警察と世間」っていうのをもっともっとガツンと描いて欲しかったです。
主演の寺尾さんは、娘を酷い殺され方をして、気が狂いそうになるほどの怒りで復讐に・・・っていう激しさみたいのは、あまり感じられなかったんです。きっと、そういったタイプの役作りをしなかったんだろうな、と思います。どちらかというと怒りよりも悲しみや絶望や寂しさを強く出していた気がしました。小説ではライフルの腕もある人でしたが、映画版ではそういう人ではなかったです。
殺される前の暴行レイプなどのビデオシーンは、子供が見ても大丈夫な様に凄く控えめにしていました。ただ、そこが控えめな分(言葉では語られますが)、見ている側が、この犯人達死ね!!という怒りが若干少なくなったかな・・・。小説では、この犯人達は鬼畜で死んで良し!って読んでる側が思ってしまう様な感じなんですよね・・・。
ラストは小説版と映画版では違っていて
★以下ネタバレです★
違っていたのは、ペンションの女性の存在が、映画版ではほんの少しになっていました。ペンションのお父さんが銃を渡して逃がしてくれる・・ってのも違っていました。小説版では、このペンションの女性と父親と長峰さんのエピソードがなかなか良かったのですが、まあ2時間では無理か・・。
ラスト。最後に解った事には、弾を入れていなかったことが解ります・・・。映画版のこの意味が・・・微妙・・・かな・・以上
キャスト
長峰重樹:寺尾聰
織部孝史:竹野内豊
真野信一:伊東四朗
菅野快児:岡田亮輔
伴崎敦也:黒田耕平
中井誠:佐藤貴広
木島和佳子:酒井美紀
木島隆明:山谷初男
島田:長谷川初範
伊藤:木下ほうか
田中:池内万作
監督: 益子昌一 音楽: 川井憲次
川崎チネチッタなどのロケで、地元の方は風景とか知っている処が映っているかも。
原作小説の感想
新(全部) 東野圭吾
「白鳥とコウモリ」
