
先日NHKの「あの人の本棚」を見て、京極さんってユニークで面白い人だな、なんか好きかもと思い、今更ですが、やっぱり読んでみたいなと思い立ったのでした。
少年時代からの好きな物への偏愛ぶりや、その後の経歴と小説家になるに至るエピソードも凄いですね。経歴をウィキで見たら、なんと倶知安(北海道のすごく小さい町)出身というのにも驚いた!
京極作品は10数年前から度々色々な方からオススメされていたものの、あまりの分厚さに、おじけづいて今迄読めずにいたのですが、今回最初の本ということでデビュー作の「姑獲鳥の夏」から読んでみることに。 図書館に取りに行ってビックリ、分厚い!!挫折するかも・・・。
前置きが長くなりましたが、読んだ感想はというと、まずは、読んだ!という達成感が凄いです。あと登場してくるキャラがそれぞれ魅力あって、ちょっとレトロな時代が舞台で、この怪しい感じ等好みでした。分厚いのに途中で辞めようと全く思わず最後まで楽しめました。
ただミステリーと思って読んだのでオチというかは、ありえんでしょう!?という事が一杯でした。でも、この作品ってそこを楽しむわけじゃなくて、京極節と世界観?を楽しむ系の小説なのですね。
それにしてもこれがデビュー作で、この様々なジャンルについての京極さんの知識の豊富さには驚くばかり。心理学、脳科学、民俗学・・・・私は知らない事が殆どだったので、それら情報も、へえー!ってなりました。
印象に残ったこと。
ダチュラ(ちょうせんアサガオから作る媚薬)すごいですねー。思わず調べちゃいましたよ。マンダラケとも言うのね。家の近所にもこのお花あるけど、こんな効能があるとは・・・。
あと、無頭児が産まれやすい家系とか(事実なら、辛いね・・・)
★以下ネタバレ★
見えてなかった(そこにあっても見えてない)って!確かに探し物がすぐ側に置いてあったのに目に入ってなかった、っていう経験は多々あるけど。
あと、姉妹そっくりだったので、そこで間違いが。(もしかして・・って疑おうよ 笑)藤牧は梗子(きょうこ)に恋文を渡すように関口に頼んだが、宛名を「久遠寺京子様」と書いてしまった。関口から玄関で手紙を渡された涼子は妹宛てだとは思わずに自分宛てだと勘違いした。
でもその後、涼子と2人で何度もあいびきしていた時に藤巻は「きょうこさん」って名前を呼ばなかったんだろうか?。そしてそもそも両親に藤牧が最初に結婚のお願いをする時や、2度目のドイツ留学から戻って来た時に、涼子じゃなく梗子をお相手にってなった時、何故涼子は自分じゃなくて梗子なのか?と思わなかったのかな。割と親しかったらしい姉妹でその辺りの会話は何もせず? 涼子は藤牧に問ったりしなかったのかな?(何か私、読み逃がしていますかね・・・?)
それと関口が玄関口で涼子に手紙を渡してしまった時に、媚薬状態だった涼子の誘惑っぽい様子から行為に至っていたとは、びっくり。
涼子はロリコンの医者に陵辱されたり、自分の赤ちゃんの死体を枕元に放置されたりして、精神が病み、多重人格の「涼子・京子・母」が存在し、子供誘拐→殺害→ホルマリン漬へと。
20ヵ月のお腹は赤ちゃんは妊娠しておらず、想像妊娠みたいな状態だったのね。結局姉妹は亡くなってしまったな・・・。以上
京極さんの本、読んで良かったと思ったし、面白かったので他も読んでみます。更に分厚い「魍魎の匣」が順番的に良いらしいのでトライしてみようと思うので、登場人物を書きだしておこう。
中禅寺秋彦 古本屋「京極堂」店主 「武蔵晴明神社」宮司
関口巽 小説家 中禅寺友人 鬱
榎木津礼二郎 「薔薇十字探偵社」探偵 中禅寺と関口の先輩
木場修太郎 刑事 榎木津幼馴染 関口同部隊
姑獲鳥の夏 1997年の作品
内容・あらすじ この世には不思議なことなど何もないのだよ――古本屋にして陰陽師が憑物を落とし事件を解きほぐす人気シリーズ第1弾。
東京・雑司ヶ谷(ぞうしがや)の医院に奇怪な噂が流れる。娘は20箇月も身籠ったままで、その夫は密室から失踪したという。文士・関口や探偵・榎木津(えのきづ)らの推理を超え噂は意外な結末へ。