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映画感想「国宝」ネタバレ

やっと「国宝」見れました。劇場鑑賞は、もう無理かも・・・と思っていたのですが、大ヒットで長く上映をやってくれていたので助かりました。平日にもかかわらず、普段ガラガラの劇場の250席位の内半分以上埋まっているという驚きの状態!

いやー、良かったです!! 見れて大満足。 ほんと良かった。 劇場で見てなんぼの映画でしたよ。

原作は未読。吉田修一さんの小説が好きなので、以前トライしたものの最初の方で挫折してしまったので、内容は全然知らない状態で鑑賞。

最初子役時代から始まるんですね。40分位かな?思ったより尺がありました。
全然知らなかったのですが、あの『怪物』の黒川想也君が喜久雄の少年時代を演じていて、彼も吉沢君に劣らず名演でした。
そして横浜流星の少年時代は『ぼくのお日さま』の越山敬達君だったのは印象違い過ぎて解らなかったです。

 

その後自然な感じで大人時代へ移行。
国宝級イケメン2人が演じているので豪華としか言いようがない。しかも2人はルックスだけじゃなくて、演技力もしっかりしているので安心して楽しめました。
特に吉沢君の女形が凄く美しくて、アップも毛穴やヒゲとか全然感じられず、陶器の様なお肌だし、舞台はもちろん、舞台以外での男物の着物を着ているシーンでの所作等も、怒って暴力的になるシーンでの今迄とは全く違ったドスのきいた声や行動等の迫力等、予想以上に素晴らしかったです。

横浜流星も凄く良かったです。父が後から入って来た喜久雄の才能をかっていること、なんか自分より喜久雄の方がうまいのか・・・って処等は切なかったなあー。

喜久雄と俊介の関係が良かったなー!
ベターっと仲良しでもなく、だからといって嫉妬で意地悪するみたいな設定じゃなくて、境遇は違っても一緒に厳しい稽古に耐え、同じ芸の道を目指す同志みたいな関係が凄く良かった!

 

★以下ネタバレ★


芸の優秀さを認めてもらって喜久雄が選ばれ、ショック受けた俊介が行方をくらまして8年が経つ。
長年の喜久雄の彼女(高畑充希)が、あの時以後俊介と一緒にいて息子まで作っとる! 
喜久雄も芸妓さんと娘がいるのね。正式にじゃなくて隠し子と愛人的な。
私は選ばれた喜久雄は歌舞伎界での地位?は今後安逸だと思いきや、えーーー!活躍できてないじゃないですかー、そんなぁ!! 
かたや俊介は8年のブランクがあるにもかかわらず、戻って来たら、あっという間にまた復活、活躍できる様になってる。人間国宝の万菊さんが目をかけてくれたみたいだしね。
後ろ盾が無いとか血筋じゃない人ってのは、やっぱり歌舞伎の世界ではキツイのね・・・。
その後、役欲しさに(ですよね?)歌舞伎のお偉いさんの娘に手を出した事がバレて、どさ周りに・・・。悲しい、あんなに素敵に舞い踊れるのに・・・。 
俊介はいつか2人でまた道明寺を・・・って言ったけど、大喧嘩になっちゃって・・・。
やけくそ気味になってる処に、三浦君が万菊さんが会いたいって朗報を持って来て、貧相な部屋で再会。この後の事は描かれていなかったけど、きっと認められて何かいい方向に行ったんだと勝手に推察。
また俊介と2人道明寺で人気に!良かった!!と、終わった気になっていたら、まだまだ序の口でした。 なんと俊介が糖尿病で片足を切断することに。そんな状態で俊介がやりたいと希望した曽根崎心中。かつて俊介が選ばれなかった演目。今回は自分が女形役で満身創痍で演じる。
そしてラスト。ええっ!人間国宝に若くしてなれてる! 良かったけど、急な展開に驚く。 そこで写真撮影に来たカメラマンは成長した娘でした。最後は舞台で『鷺娘』を踊るシーンで終わりました。 以上

 

そうそう、ほんまもんの寺島さんが出演して母役を演じていたのも良かったです!
田中泯さんのオーラや演技も凄かった。
映像や、衣装や美術、セットも豪華絢爛で目に楽しかったなー


ちなみに歌舞伎にはさほど興味無いし、良く知らない私でも問題なく見れる作品でした。今回登場した歌舞伎の演目、かつて近藤史恵さんの2002年「桜姫」、2004年「二人道成寺」を面白く読んだのに全然覚えておらず、角田光代さんの「曽根崎心中」は感想を残しているのに、殆ど忘れてしまっている。悲しい・・・。

李相日監督が、以前「覇王別姫」みたいな作品を作りたいとおっしゃっていたそうですが、内容は全然違っていました。

本作は恋愛要素は最小限にして、芸を極める事についてに的を絞っていたのが良かったわ。
あと血について(これは監督さんの思いも入っていたのかも)も描いた気がしました。

4時間半のフィルムをカットして3時間にしたそうだけど、ノーカットバージョンも是非見たいな。カットしちゃった処もったいないし、もっと詳しく見たかったり、知りたかった処が撮影されているかもしれないから。

国宝 (2025/日)
監督    李相日
脚本    奥寺佐渡子
原作    吉田修一
撮影    ソフィアン・エル・ファニ(アデル、ブルーの監督さん)
衣装    小川久美子 / 松田和夫
出演    吉沢亮 / 横浜流星 / 渡辺謙 / 高畑充希 / 寺島しのぶ / 田中泯 / 森七菜 / 見上愛 / 永瀬正敏 / 宮澤エマ / 黒川想矢 / 越山敬達 / 三浦貴大 / 嶋田久作 / 中村鴈治郎